Optimizely(オプティマイズリー)レポート|英国のマーケティング担当者の53%がNASAの「タイガーチーム」コンセプトを採用

デジタルエクスペリエンスのリーディングプラットフォームを提供するOptimizely(オプティマイズリー)は、「Optimize Everything(全てを最適化)」と題したレポート記事を公開した。このレポートによると、英国のマーケターの53%が現在、「タイガーチーム」を導入している。重要な課題の迅速かつ効果的な対処・解決に小規模なクロスファンクショナルグループを起用するこの方式は、市場の複雑化と消費者の期待の変化に対応するマーケティング部門の取り組みに大きな変化が起こっていることを示している。

NASAで生まれたタイガーチームのコンセプトは、複雑かつ重要な問題に迅速に取り組むために、部門横断的な専門家からなる小規模なグループを編成するというものだ。このモデルはさまざまな企業で人気を博し、現代のマーケティングチームにとって好ましい組織構造になりつつある。これらのチームは、さまざまな分野の専門家で構成され、あらゆる視点から特定の課題や目標に取り組むために協力する。

タイガーチームの台頭は、マーケターがより少ないリソースでより多くの成果を出さなければならないというプレッシャーの高まりへの対応だ。レポートによると、マーケターの81%は、リソースが少ないにもかかわらず、リーダーシップチームがマーケティングにより高い成果を期待していると感じている。さらに、マーケターの25%はマーケティング戦略の実行がますます困難になっていると感じており、半数以上がワークフローを合理化しパフォーマンスを向上させるための、より統合されたシステムを積極的に求めている。

マーケターはチーム再編に加え、テクノロジーの刷新にも取り組んでいる。レポートによると、マーケターの56%は、高まる需要に対応するには完全に統合されたシステムが不可欠だと考えているほか、32%は「必須」と考えている。また、多くのマーケターがプロセスの合理化にAIを活用しており、41%はAIのより高度な統合が今年の最適化の最大のチャンスだと述べている。

Optimizelyのマーケティング担当上級副社長Tara Corey氏は、この調査結果について、マーケターはより少ないリソースでよりスマートでパーソナライズされたキャンペーンを展開することが求められている、とコメントしている。AIはもはや「あれば良い」というアドオンではなく、計画、作成、そして最適化のプロセスに統合される必要がある。Corey氏は、これらの課題に対処する上で、複雑な問題にエネルギー、集中力、そしてスピードをもたらすタイガーチームの役割を解説。プレッシャーの中で真に成功するには、チームには同様に迅速に機能するテクノロジーが必要であると強調した。

「Optimize Everything」レポートは、ブランドに対し、コンテンツ、実験、AI、パーソナライゼーションをどのように連携させるかを再考するよう促している。テクノロジースタックの統合が進み、チームが部門横断的なシステムで運営されるようになるにつれて、マーケターは課題に正面から取り組み、より効果的なデジタル体験を創出できるようになる。

Optimizelyのプラットフォームは、AI、リアルタイムの実験、パーソナライゼーションを統合し、マーケターにテクノロジースタックの簡素化、意思決定の迅速化、そしてあらゆるタッチポイントにおける最適化されたエクスペリエンスの提供に必要なツールを提供する。

出典:Optimizely